こんにちは。
そらそらです。
本を買う時、「紙の本」か「電子書籍」か迷いませんか?
私は、通勤中に読書をしたいのですが、思わずスマホを手に取ってしまうので、「紙の本」での読書が継続できませんでした。。。
そのため、通勤中は、持ってしまったスマホで「電子書籍」を読んでいます。
ただ、『お得』に読書を楽しみたいので、図書館も利用していて、借りた「紙の本」は休日に読んでいました。
図書館で「電子書籍」が借りられたらいいのに。。。
そう思ってました。
さて、皆さん、ご存じでしょうか?
最近は、図書館で「電子書籍」の貸し出しをしていることを!!
本記事は、図書館の「電子書籍サービス」について紹介します。
電子書籍サービスとは
電子書籍サービスとは、インターネットで購入するなどした書籍・雑誌・漫画などをスマホ・タブレット・パソコンなどのデジタル端末で読むことができるサービスのことです。
Amazonの「Kindle」や、楽天の「Kobo」、無料漫画を提供する数々のサイトなどがあるので、最近は電子書籍を利用している方も多いと思います。
私は、10年程前からAmazonの「Kindle」を利用しています。
電子書籍は、複数の端末で読むことができて、文字を大きくできたり、アンダーラインが引けたり、音声読み上げがあったり、本当に便利ですよね!
何より、私のようにスマホの引力に負けてしまう方も多いと思うので、そうした方には特におすすめです!!
図書館の電子書籍サービス『電子図書館』とは
『電子図書館』の導入状況
近年、図書館でも電子書籍の貸し出しサービスが始まりました。
コロナ禍に伴い政府が発表した「新しい生活様式」への対応として、2020年頃から始めた自治体も多いようです。
本サービスの呼び名は、図書館によって異なるようなので、ここでの呼び名は『電子図書館』で統一します。
『電子図書館』の導入状況は、下表のとおり、政令市や特別区で80%以上、都道府県や市で50%程度と、既に多くの自治体が導入しています。
<電子図書館の導入自治体(2024年1月1日時点)>
導入済み 自治体数 |
全 自治体数 |
導入率 | |
---|---|---|---|
都道府県 | 23 | 47 | 49% |
政令市 | 17 | 20 | 85% |
特別区 | 19 | 23 | 83% |
市 | 326 | 772 | 42% |
町 | 102 | 743 | 14% |
村 | 47 | 183 | 26% |
合計 | 534 | 1,788 | 30% |
※ 出典:(一社)電子出版制作・流通協議会HP
「【資料1】公共図書館電子図書館集計(2024/01/01版)」より
『電子図書館』の種類
『電子図書館』のシステムの種類は、主に以下の2つでした。
① 電子図書館サービス LibrariE&TRC-DL(株式会社図書館流通センター)
・導入済みの534自治体のうち、約70%で導入
② OverDrive電子図書館(株式会社メディアドゥ)
・導入済みの534自治体のうち、約20%で導入
※ 出典:(一社)電子出版制作・流通協議会HP
「【資料2】公共図書館電子図書館自治体別導入館資料(2024/01/01版)」のデータを集計
名古屋市図書館の『電子図書館』(電子書籍サービス)を使ってみた
上述の「①LibrariE&TRC-DL」を採用している「名古屋市図書館」のシステムで実際に読んでみました。
『電子図書館』の本の借り方・予約の仕方
本を借りるのも、予約をするのも、下の図のとおり、すごくわかりやすい表示のため、誰でも簡単に利用できます。
『電子図書館』は なにで読めるのか
「Kindle」のようなアプリは基本的にはありません。
ブラウザからID・パスワードでログインして読むことができます。
※ 対応するブラウザは「Safari」「Edge」「Chrome」
※ 図書館によっては、アプリを提供しているところもあります
ブラウザで読むため、アプリを入れなくてもパソコン・タブレット・スマホ、どの端末でも読めます。
異なる端末で開くと、前に読んでいたページを覚えていて、続きから読むことができます。
一度、返却して、借りなおした際も、前に読んでいたページを覚えていてくれました。
『電子図書館』は どんな風に読めるのか
『電子図書館』で扱っているの電子書籍は、「Kindle」等と同様、主に「① リフロー」と「② フィックス」の2種類で、どちらの種類かは蔵書検索時に表示されています。
① リフロー
・小説のように文章が多いもの。
・文字の大きさが変更できて、スマホでも読みやすい。
・一部の本では、縦書き・横書きが変更できる。
・アンダーラインやメモ書きができる。
② フィックス
・漫画や図鑑のようにページのレイアウトが決まっているもの。
・縦横比が固定されているため、スマホで読むのはちょっと大変。
※ 表示拡大(ピンチアウト)はできる
※ 出典:名古屋市図書館 電子書籍サービスHP「ご利用ガイド」より
読み心地は、「Kindle」と比べると少し動作がぎこちないですが、慣れれば問題ないでしょう。
文字が少し選択しにくいですが、アンダーラインを引き、メモ書きもできます。
※返却して借りなおしたら、アンダーラインは消えていたので、返却すると記録は消えるようです。
しかも、「①リフロー」の本であれば、読み上げ機能がついており、散歩などの移動中でも聞けるという優れものです。
読み上げ速度は、0.75倍・1倍・1.5倍・2.5倍・4倍の5段階から選択でき、とても便利です。
※ 出典:名古屋市図書館 電子書籍サービスHP「ご利用ガイド」より
『電子図書館』のメリット
- 無料
当然ですが図書館の貸し出しカードを持っていれば、無料で利用できます。
- スマホで読める
無意識のうちに手にとってしまうスマホで読めるということは、通勤時間や隙間時間を有効活用する上で、とても大事なことだと思います。
- 本の読み上げ機能がある
散歩中や料理中などでも本の朗読が聞けて有意義です。
- 24時間いつでも借りられる
インターネットで貸し借りするので24時間体制で、図書館に行く必要もありません。
- 延長もできるが、返却忘れはない
期限が来たら自動で返却されるため、返却忘れの心配がありません。
本と同様、次の予約者がいなければ延長も可能です。
『電子図書館』のデメリット
- まだ読みたい本が少ない
『電子図書館』を導入したばかりの自治体は、まだ読みたくなる本が少ないと思います。
「名古屋市図書館」では、2021年6月に約1万冊をそろえた状態でサービス開始しています。更に、2024年1月から、毎月、追加されているようです。
- 予約者数が多くなる(予想)
電子書籍だからといって、蔵書があれば すぐに読めるわけではありません。本と同じく、他の人が借りていると返却されるまで待つ必要があります。
そのため、人気の本は予約待ちとなります。
ただし、まだ『電子図書館』の利用者が少ないのか、そこまで待つことはなさそうですが、とても便利なので今後の待ち時間は増えるでしょう。
- 一度に借りられる数・予約できる数が少ない
「名古屋市図書館」の場合、紙の本なら6冊まで予約と貸し出しができますが、電子書籍は3冊までです。
- リクエスト制度がない
本の場合は、新刊等の所蔵していない書籍は、リクエストができる制度がありますが、「名古屋市図書館」では『電子図書館』のリクエストはできないようでした。(2024年2月時点)
図書館によっては、できるところもあるかもしれません。
まとめ
実際に使用してみて、『電子図書館』は本当に便利なので利用すべきと思いました。
正直に言えば、利用者が増えてほしくないので記事にしたくなかったほどです。
でも、これほど便利であれば、すぐに人気が高まり、利用者が増え、予約が混み合うことでしょう。
また、電子書籍の「読み放題サービス」を提供している図書館もあるようなので、興味のある方は、以下の記事も見てみて下さい。
今回は以上です。
ほんの少し、誰かの参考になれば幸いです。
お得に、有意義に、楽しく、読書を楽しみましょう。